今日の久米島(石塘根 いしどーに) 2021.11.01

石塘根    昔、久米島である年に、長い旱魃が続き、人々が飲み水にも困っているとき、嘉手苅之比屋の飼い牛が縄を切って逃げ出したので、比屋はその後をつけてみると、牛は林の中にある石の塘根から清水を飲んでいました。
そこで比屋は、「こんな日照りの際にしかも石の塘根から清水がわくとは不思議なことである。ここはきっと神霊のまします所に違いない」と思い、セナイツウシという根神に請うて雨乞いの祈願をさせたところ、たちまち大雨が降り、人々は旱魃の苦しみから救われました。それ以来この地を拝所として崇敬し、雨乞いの祈願所となりました。